フィリピンのわたあめ屋さん

 道を歩いています(本当は)。灰色の道は、カメラで見るならば日に当たっている部分は白いですし、影はその真反対に紫だったり、でも雑草の色まで決めるなら仕方ない(私だけじゃない)。空に星は見つかりません(つまり正午)。そして極めつけるならば、それよりなにより、ここはフィリピンに位置します(つまり日本じゃない)。証拠に東経何度なのかと問いかけるような、江戸時代レベルの石頭が硬い人はいませんよね笑?草の先っちょに止まることで有名なバッタと、一緒に歌ったりもしながら歩いていただけの話です。それらをタガログ語(フィリピン語に合致します)でなんというか教えましょう。いや知りませんでした笑。私が知っているのは「サラーマット」、日本語に一番素直に翻訳できるなら「ありがとう」を意味すると決められました。もちろん一人で歩いています(私に他なりません)。でもそれは、私は全く歩いた経験が大脳の中に見つからない場所にいるから、孤独を食べて生きる妖怪になった気分なのは嘘発見器でバレてしまう一番のことって事です。でも私はなんといっても「不撓不屈」と友人の集団から陰で騒がれる対象だったので、寂しくありません(ここで空が快晴になってヒヨコが3匹舞う)。いけない笑。話したい事はタイトルに印刷されたわたあめ屋さんのことが唯一なのに、遺伝的な原因からでしょう母親もそうでした(父も頻繁にそう言うので信憑性の固まり)。つまり45分授業と5分休みが互いに入れ替わる仕組みの学校の授業の如く盛大にまくしたてながら言うことにすると、わたあめ屋さんに出くわしちゃったのは目に見える真実です。木造平屋3階建てを幼少期の私に思い起こさせるのはもちろんわたあめそのものじゃなくて、その屋台のこと(大阪仕込みのボケ)。青い汁がかけられた感じに見えなくもない鹿みたいな顔の持ち主がわたあめをこしらえるスペシャリストなのには、目が割れるくらい驚きました。ところで説明し忘れていたことを謝罪すると同時に説明すると、わたしはごめんなさい優柔不断な人間に生まれ育ったのでした。わたあめを買うか買わないか過度に迷ったのは、スポーティーなスポーツ選手なら恥じているに違いない泣。知っていますみなさんが気になるのは御味の方でしょう。うまい!これはうまい(うま煮を食べる歌舞伎役者みたいな声)!そう声を大にして叫ぶ少年を目の前に眺めながら食べると一層美味しく感じました(舌で)。幸福ってこういうベストタイミングに使うべき熟語なんだろうなーと、顔を丸くして笑ったはずです。それがフィリピンのわたあめ屋さんです。どうかみなさんも深海魚博物館に行くのに匹敵するくらい楽しみにし続けてください。店の名前の教えを請う要望やクレームが私の耳に集結する近未来が見えますが、告発するといっぱい御客さんが来て店主も困り果てた全身になるという私の深読みには歯止めが効かないので、それはここだけの秘密にしちゃおう自分勝手でごめんなさい(蛙みたいに謝ってばかり)。みなさんがフィリピンに家族旅行してわたあめ屋さんなどを見つけたら、多分それが私の今しがた話したものと完全に一致するものと考えて欲しいって、はっきり口にできる自信だけは満々です(最後は王道に格好良く)。それじゃあ白黒ごちゃごちゃ混ぜられたけど、さようなら。みなさんもこの夏場を活発に過ごしてください。健康にだけは気をつけるよう私に電話のたくさんの穴の中から注意するのがおじいちゃんとおばあちゃんの共通点です。さようなら。